ブームの再来

今、再び肝油がブームに

肝油とは軟骨魚類の肝臓から抽出した脂肪分のことで、1950〜60年代に子供時代を過ごした人にとってはドロップ状の栄養補助食品として記憶されているものです。これは、肝油に含まれる豊富な栄養成分を成長期に摂取させようとして考案されたものです。 ところでこの肝油ですが、近年になって再びその健康増進効果が注目されています。中でも鮫肝油は、サプリメントの主成分として人気を呼んでいます。 鮫肝油は、水深1,000メートル前後の深海に生息する鮫の肝臓から抽出した油を原料としています。鮫は魚類でありながら体内に浮き袋を持たないため、海水よりも軽い油を蓄えることで浮力を得ています。深海の鮫はこの油の量が豊富で、肝臓全体の80パーセント以上を占めています。

さまざまな健康成分が含まれる

鮫肝油に含まれる成分のうち、最も注目されるのはスクアレンという物質です。スクアレンは人体のさまざまな場所に存在し、組織の機能回復を促したり新陳代謝を活発にしたりする役割を担っています。よく知られるコエンザイムQ10の原料にもなっています。 このスクアレンは体内で合成できる物質ですが、加齢とともにその量が減少していくことが知られています。そのため外部から補給してあげることで健康の維持・増進に役立てることができるのです。 また、それ以外にも鮫肝油には「頭が良くなる成分」としておなじみのDHAや、血液をサラサラにする作用があると言われているEPAなども豊富に含まれています。今後は子供からお年寄りまで、あらゆる世代に受け入れられる健康食品として普及が進むものと予測されます。